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YouTube Liveとデジタルサイネージに対して同時に映像を生配信する

こんにちは。6期生の鶴田です。

京都産業大学では2024年8月3日と4日にオープンキャンパスを開催しました。

現代社会学部においても2日間で計4回学部説明会を行い、その中では各ゼミの紹介が行われました。脇浜ゼミでは、学部説明会のYouTube Liveへの生配信・ゼミ生によるキャンパス内モバイルライブ配信・デジタルサイネージの展示、また他ゼミと同様にポスター紹介をさせていただきました。

今回の学部説明会の配信活動では、脇浜ゼミ初の試みとして、学内に置いたデジタルサイネージにYouTube Liveと同じ配信映像をネットワーク経由で生配信する作業を行ってみました。

使ったもの

配信側

  • LiveShell X (エンコーダー)

  • 有線LAN

受信側

  • アイ・オー・データ機器社製 DS-ASTB2 (デジタルサイネージ向けAndroidセットトップボックス)

  • Slideshow (デジタルサイネージ用Androidアプリケーション)

  • サイネージ用ディスプレイ

  • Wi-Fi

配信元のLiveShell Xについて

映像の配信にはLiveShell Xという非PCながら最大3サービスへの生配信を実現するエンコーダーを利用しました。

LiveShellでは、YouTube Live・ニコニコ生放送・Twitch・ツイキャス ...など、様々な生配信サービスへ映像を配信することができますが、加えてRTSPサーバーモード・録画・MPEG-TS/UDPといった高度な利用方法にも対応できるようになっています。


RTSPサーバーモードは、LiveShell Xが接続しているローカルネットワークに対してRTSPプロトコルで映像/音声を生配信する機能です。受信側でRTSPに対応するプレーヤーソフトを用いて、LiveShell本体のディスプレイに表示されるrtsp://ローカルIPアドレス:ポート番号/liveから始まるURLを入力すると映像を見られるようになります。


LiveShell DashBoardから配信先をRTSPサーバーモードの設定し、配信開始を押すと配信が始まります。

デジタルサイネージでRTSPを受信する

2024年度春学期の6期生の課題として進めているデジタルサイネージ復活に向けたプロジェクトで、DS-ASTB2とSlideshowを導入しました。

Slideshowアプリはライブストリーミングの表示に対応しており、対応プロトコルとしてHTTP/HTTPS/RTSP/RTMPがサポートされています。

SlideshowアプリのWebコントロールインターフェースで、コンテンツの種別をVideo/Audio Streamingに選択し、前述のRTSPアドレスを入力しアイテムを追加します。

必要に応じてプレイリストを設定し、表示レイアウトを割り当てます。

正常に映像が配信できていれば、接続しているディスプレイに配信映像が表示されるはずです。

(デフォルトでメディアプレーヤーとして設定されていたAndroid Nativeでは映像が表示されませんでしたが、Exo Playerに変更したところ正常に表示されました)

オープンキャンパス当日の配信の流れ

注意点

LiveShell Xに動的IP(DHCP)を振っている場合は電源を切ったりするとRTSPに使われるローカルIPアドレスが変わることがあります。本格的に使うにはローカルIPを固定にした方がRTSPアドレスを打ち直す手間が省けます。

感想

実際に本番で使用してみましたが、巨大な大学ネットワークとはいえ同じ建物内なこともあり、かなり低遅延で配信ができていました。

慣れてしまえば数クリックで飛ばすことができるので(同じような条件を持つ人はそうそういないと思いますが)是非やってみてください。

実際に動作している動画

こちらの52:00ごろ〜

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